翌年の平成26年の工事は平屋のL型で、約45坪の拝殿と控え室です。富士山の頂上の建物は積雪や強風に耐えるため、平屋で高さもなるべく低くしてあり、特徴的なのは軒先まで石積みをしてあることです。
前回の社務所の場合は以前使われていた石があったため、それを石職人さんが加工して納めましたが、今回は下界から石だけで150トン揚げたそうです。これだけでも運賃は相当掛かっていると思います。
材木の方は27rrfほどで前回の社務所よりも少ない量ですが、拝殿ということで化粧材が多く、大黒柱に吉野桧3mの8寸角が2本納品しました。他の柱は全て5寸角で通常の住宅の柱よりも太く、大きな梁材を支えるのに充分な頑強な造りになっていることがわかります。