新町の大ソテツ

ソテツは沖縄から奄美大島にわたって自生し、北限は九州の南端と言われています。

常緑の低木で裸子植物の中では「生きた化石」と言われ最古の植物だそうです。

裸子植物としては杉や松も同じ裸子植物の仲間です。

蘇鉄の名の由来は、衰弱した時に鉄分を与えると元気を取り戻すところから来ているようです。

新町の大ソテツは推定樹齢1000年以上と言われ、根元より数本の大支幹に分かれ、主幹を中心に東西南北あらゆる方向に大蛇のごとく枝を伸ばし株を構成しています。

主幹の周囲は2.5m、樹高は10mと天然記念物中最大のものだそうです。


龍華寺の大ソテツ

龍華寺の伝承によると、紀州徳川家の祖・徳川頼信と水戸徳川家の祖・徳川頼房からの寄進によって中国から移植されたものとされ、樹齢は約1100年だそうです。

分岐して広がった幹や枝は計58本におよび、主要な幹枝のうち北側に延びた幹枝の周囲は約2.6メートル、中央のものは周囲約2.3メートル、南側のものは周囲約1.7メートル。

「南総里見八犬伝」の作者として知られている曲亭馬琴(滝沢馬琴)の随筆『玄同放言』にも書かれていて、老ソテツの隣のウチワサボテンの大仙人掌(だいさぼてん)とともに、龍華寺は東海道沿いの名所として古くから親しまれていたようです。