実相寺の山高神代桜(ヤマタカジンダイサクラ)

日本三大桜にして日本初の天然記念物指定

全国の桜愛好家の憧れの的と言っても過言ではないと思います。

知る人ぞ知る山高神代桜(じんだいざくら)は、武川町の実相寺境内にそびえる、福島県の三春滝桜・ 岐阜県の淡墨桜と並ぶ 日本三大桜の一つです。

樹齢は1800年とも2000年言われ、樹種はエドヒガンザクラの古木です。

樹高10.3m、根元・幹周り11.8m

日本で最古・最大級の巨木として大正時代に国指定天然記念物第1号となり、平成2年には「新日本名木百選」にも選定されています。

ヤマトタケルノミコトが東征の折に植えたという伝承もあり、それが名前の由来になっています。

13世紀頃、日蓮聖人がこの木の衰えを見て回復を祈ったところ再生したため、「妙法桜」とも言われています。

この神代桜の種子がスペースシャトルに乗って宇宙に旅立ち、地球に戻り発芽した神代桜の宇宙桜も公開されています。


慶寿寺の枝垂桜

推定樹齢は350年、慶寿寺本堂裏に植栽されている枝垂桜の老木で、この場所に慶寿寺を開山した今川範氏が父範国の遺徳などに感謝して植えた事から「孝養桜」とも呼ばれています。

350年前に初代が枯れてしまい、現在の桜は二代目だそうですが、樹高14m、枝張り18mと見事な樹勢を誇っています。


狩宿の下馬ザクラ(アカメシロバヤマザクラ)

日本五大桜のひとつで、樹齢は800年と日本最古級の山桜です。

1193年に源頼朝が富士で巻狩を行った際に、狩宿の本陣門前に植わっていたこの桜の枝に源頼朝が馬を繋いだ事から「狩宿の下馬桜」と呼ばれるようになったそうです。

以前は目通り8.5m、枝張りが東西22mに達していたそうですが、度重なる台風被害の影響で現在の姿になったようです。

毎年、4月中旬から下旬にかけて桜まつりが行われ訪れた人々を楽しませています。