大瀬崎のビャクシン樹林(柏槙)

伊豆半島の北西に位置する大瀬崎には「ビャクシン樹林」があります。

ビャクシンは乾燥に強く、岩場や海岸沿いの厳しい環境でも成長する特性を持っています。

ヒノキ科の常緑高木として本州・四国・九州にかけて分布しています。

ビャクシンは幹や枝に特徴があります。

主幹はねじれることが多く、赤褐色の樹皮は縦方向に裂け、まるで自然の芸術作品のようです。

大瀬崎には130本ほどが自生しており、樹齢千年以上の木や巨木があるため、「大瀬崎のビャクシン樹林」は、昭和7年に国の天然記念物に指定されています。


建長寺のビャクシン

鎌倉・建長寺の柏槙(正式名称イブキ)のご紹介。

建長寺は鎌倉幕府第5代執権・北条時頼によって創立され、南宋の禅僧・蘭渓道隆(初代住職)によって開山されました。

歴史の教科書にも度々登場する建長寺に聳え立つ柏槙。

推定樹齢730年、樹高13m、目通り6.5m、建長寺を開山した蘭渓道隆が中国から種を持ち帰り創建時にまいたと言われています。

古の趣を感じさせる堂々たる樹勢、歴史&巨木好きなら一度は訪れてみたいところですね。