龍華寺の大ソテツ

龍華寺の伝承によると、紀州徳川家の祖・徳川頼信と水戸徳川家の祖・徳川頼房からの寄進によって中国から移植されたものとされ、樹齢は約1100年だそうです。

分岐して広がった幹や枝は計58本におよび、主要な幹枝のうち北側に延びた幹枝の周囲は約2.6メートル、中央のものは周囲約2.3メートル、南側のものは周囲約1.7メートル。

「南総里見八犬伝」の作者として知られている曲亭馬琴(滝沢馬琴)の随筆『玄同放言』にも書かれていて、老ソテツの隣のウチワサボテンの大仙人掌(だいさぼてん)とともに、龍華寺は東海道沿いの名所として古くから親しまれていたようです。


龍華寺の大サボテン

龍華寺の大サボテンは樹齢約三百年と言われ国指定の天然記念物です。

隣に植栽されている蘇鉄と共に、非常に見ごたえのある巨木です。

龍華寺が開山当時(江戸時代初期)はサボテンの栽培が盛んだったそうです。

寒さに弱く多くの種類は枯れてしまったそうですが、龍華寺のサボテンは大きな刃の様子をしている事から大宝剣という呼称があります。