多和目の大スギ跡

天神社の境内には、かつて「多和目の大スギ」として知られた杉の大木がありました。

昭和34年(1959)の伊勢湾台風によって被害を受け、その後枯死してしまったそうです。

高さ4mのところから二股に分岐していることから「夫婦杉」として親しまれていたようです。

枯死しても名を残し、DNAを受け継いだ二世杉が育っているようです。

樹勢旺盛で地上四米の処で二幹に岐れているので夫婦杉とも呼ばれていた 昭和三十四年伊勢湾台風 の為先端十米程折られ爾来年と共に衰退し枯死寸前となった
茲に於いて氏子総会を開き天然記念物指定の解除並に神社本庁統理の承認を求め伐採の許可を得て多和目の象徴の大杉は終焉を告げた
此の折埼玉県林業試験場の配慮に依り大杉の分身二世が得られ植樹後世に残す
維持 昭和五十六年五月


多和目の鹿の子木(カゴノキ)

天神社を参拝すると、社殿の右後ろに立派な樹形を広げているカゴノキがあります。

樹皮全体が鹿の子模様に見えることから、その名があり「鹿の子木」とも呼ばれます。

樹齢が若い時は模様も薄く、さらに関東では見慣れない木なので、昔は「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれていたようです。

暖帯性の常緑樹ということで、関東では生息数が少なく、これほどのサイズまで育たないようです。

関東地方最大のカゴノキです。

推定樹齢1000年以上、樹高15m、目通り幹囲4.7m