葉の上に種子(葉上種子)を生ずる珍しいイチョウで、イチョウの変種「オハツキイチョウ」と命名され、学術上の貴重な標本として国の天然記念物に指定されています。
推定樹齢750年以上、樹高23m、目通り幹囲6.6m、根元周囲7.57m、日蓮上人の伝説が残されていて、別名を逆さイチョウ、または毒消しイチョウとも呼ばれているそうです。
※取材後の2018年(平成30年)9月の台風24号の強風により根元付近から折れてしまったようです。
来宮神社の大楠(第一)
この大楠を一目見ようと大勢の参拝客が熱海の来宮神社を訪れます。
「その昔、ある木樵がこの大楠を伐採しようと大鋸を幹に当てたところ、とつぜん白髪の老人が現れ両手を拡げて遮るような仕草をしたそうです。
たちまち大鋸は真っ二つに折れてしまったので伐採を断念し、その白髪の老人もいずこともなく姿を消した」と来宮神社の由緒書きに記されていました。
幹回りは約24m、高さは26m以上、推定樹齢2100年以上、樹勢は衰えることなく佇む姿を見る事ができます。
願い事を浮かべながらひと廻りすると願い事が叶うとか、一年寿命が延びるとか、来宮神社のご神木として「不老長寿」「無病息災」の象徴として崇められています。